【名古屋在住28名にアンケート】家賃と住宅ローンの比較で見落とす費用は?

おうちむすび株式会社(代表者:齋藤 由之)は、名古屋市在住28名に家賃と住宅ローンの比較についてのアンケートを実施し、そのデータをまとめました。
名古屋で賃貸を続けるか住宅ローンで家を買うか迷っている方に向けて、ローン返済額だけでは見えない費用と、比較の前に確かめておきたいポイントを実体験からお伝えします。アンケートでは、28名中15名が「返済額と家賃の単純比較は危険」と助言しています。管理費・修繕積立金や固定資産税、住宅手当の消失など、返済額の外にかかる費用を知っておくと、「家賃と同じ返済額なら買っても大丈夫?」という不安を整理できます。
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この記事でわかること
- 居住経験者の約3割が
「最も想定外」と答えた毎月の支出 - 30代の子育て世帯が
つまずきやすい住宅手当の落とし穴 - 車社会の名古屋で確かめたい
駐車場代とハザードマップ - 不動産会社の試算以外に、
4人に1人が実践した検証方法
アンケート調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査対象 | 名古屋市在住で、家賃と住宅ローンを比較検討した経験がある人 |
| 回答者数 | 28名 |
| 居住エリア内訳 | 名古屋市内(区ごとの内訳は取得していません) |
| 年代構成 | 20代以下4名/30代15名/40代7名/50代1名/60代以上1名 |
| 購入形態 | 設問なし(購入の有無・物件種別は問わない調査) |
| 調査方法 | アンケート(選択式3問・自由記述5問+属性3問) |
| 注記 | 本記事は統計調査ではなく、実際の居住経験者の声をまとめたものです |
| 注記(集計) | 自由記述の分類・費目の集計は編集部によるものです |
名古屋で家賃と住宅ローンを比較した居住経験者の結論|28名中15名が「返済額だけの比較は落とし穴」と助言
28名中15名が、迷っている人へ「返済額と家賃の単純比較は危険」と助言しました。
名古屋市在住で家賃と住宅ローンの比較を経験した28名に、「今まさに迷っている人への助言」を自由記述で尋ねました。その結果、28名中15名が、月々の返済額を今の家賃と並べるだけの比較に注意を促していました。この15名は、編集部が回答内容を読んで分類した人数です。
助言の中で挙がった費目(編集部集計)
※28名全員の自由記述を対象に集計しています。1人が複数の費目に触れた場合は、それぞれ数えています。上記の15名の内訳ではありません。「修繕費・積立金」は修繕費・修繕積立金の略です。割合は28名に対する比率で、小数点以下を四捨五入しています。
修繕費・修繕積立金が15名、固定資産税が14名と、ローン返済とは別に発生する費用が上位に並びました。管理費、駐車場代、住宅手当のように、物件の種類や勤務先の制度によって変わる費用も挙がっています。
比較の途中でこの落とし穴に気づいたという声もありました。
以前、妻と物件を見ていたときに不動産会社から維持費について詳しく説明され、そこで初めて家賃との単純比較では足りないと気付きました。
——60代以上の居住経験者
2024年に夫婦で候補を比較したときも、年間でいくら住居に使うのかという形に計算し直しました。
——30代の居住経験者
名古屋で家賃と住宅ローンを比較するときの落とし穴は、返済額が同じなら負担も同じだと考えてしまうことです。ただし、15名の助言に共通していたのは、購入をあきらめることではありません。返済額にローン以外の費用を足した「年間の総支出」で比べ直すことでした。
想定外の支出1位は「管理費・修繕一時金の上昇リスク」|持ち家の維持費は返済額の外にかかる
28名中9名が、最も想定外だった支出に「管理費・修繕一時金の上昇リスク」を選びました。
「家賃と住宅ローンを比較した際、最も想定外だった毎月の実質支出」を1つ選んでもらった結果です。
最も想定外だった毎月の実質支出(n=28・単一回答)
※「管理・修繕一時金」はマンション管理費・修繕一時金の上昇リスク、「団信で保険見直し」は団信加入による生命保険の見直しの略です。2名の項目は参考傾向です。割合は小数点以下を四捨五入しています。
1位は管理費・修繕一時金の上昇リスクで28名中9名、2位は住宅手当の消失で28名中7名でした。自治会費などの雑費と駐車場料金の変動が、それぞれ28名中4名で続きます。
上位の項目は、いずれもローン返済額の外で発生する持ち家の維持費や、収入側の変化です。ただし、どれも購入前に金額や条件を確かめられるものなので、事前に洗い出しておけば想定外を減らせます。
マンションは管理費・修繕積立金が数年ごとに上がることがある
28名中15名が、助言の中で修繕費・修繕積立金を比較に含めるべき費用に挙げました。
この15名は、助言(自由記述)の中で修繕に触れた人数を編集部が数えたもので、前の章の15名とは別の集計です。マンションを検討した居住経験者からは、値上がりの仕組みを購入前に知って驚いたという声が目立ちました。
住宅ローンの月々返済額のほかに「管理費」や「修繕積立金」が数年ごとに値上がりする仕組みがあることを知って大変驚きました。
——30代の居住経験者
長期修繕計画では数年ごとの値上げや一時金の可能性が示されていました。
——40代の居住経験者
築20年を超えて管理費と修繕積立金が上がったという50代の居住経験者もいました。ただし、上がる時期や幅は物件ごとに異なり、すべてのマンションで同じように上がるわけではありません。購入前に長期修繕計画を取り寄せ、将来の金額の予定を確認しておくと、家賃との比較に組み込みやすくなります。
戸建てでも固定資産税・修理費・自治会費がかかる
28名中14名が、助言の中で固定資産税を比較に含めるべき費用に挙げました。
戸建ては管理費や修繕積立金がない分、毎月の支払いがローン返済額に近く見えやすくなります。しかし、固定資産税や火災保険、設備の修理費は、戸建てでも別にかかります。
Q4では、28名中4名が自治会費・町内会費などの雑費を最も想定外の支出に選びました。
金額自体は大きくなくても、年間で考えると意外とまとまった負担になります。
——20代以下の居住経験者
1回あたりの金額は小さくても、年単位でかかる費用は見落とされやすいものです。対策として、建売住宅を購入した30代の居住経験者は、年間でかかりそうな費用を洗い出し、毎月いくらずつ確保するかまで決めておくことを勧めていました。
住宅手当は持ち家でなくなる?30代の子育て世帯ほど想定外になりやすい
28名中7名が住宅手当の消失を想定外の支出に挙げ、そのうち6名が30代でした。
| 属性 | 全体(28名) | 住宅手当を選んだ人(7名) |
|---|---|---|
| 30代 | 28名中15名 | 7名中6名 |
| 40代 | 28名中7名 | 7名中1名※参考傾向 |
| 夫婦+未就学児 | 28名中11名 | 7名中5名 |
| 夫婦・パートナーのみ | 28名中5名 | 7名中1名※参考傾向 |
| 夫婦+高校生以上の子ども | 28名中2名 | 7名中1名※参考傾向 |
住宅手当を選んだ7名のうち6名が30代で、5名が夫婦+未就学児の世帯でした。全体では28名中15名が30代なので、住宅手当を選んだ人では30代の割合がさらに高くなっています。
当時は賃貸住まいだったため毎月3万円の住宅手当が支給されていたのですが、持ち家を購入すると手当が全額支給対象外になることが分かりました。
——30代の居住経験者
手当の金額を具体的に書いた回答もあり、30代の別の居住経験者は、夫の手当がなくなることで年収換算で約24万円の減少になったと答えています。
ただし、持ち家になったときの住宅手当の扱いは、勤務先の規定によって異なります。購入を検討し始めた段階で就業規則を確認し、手当がなくなる場合はその金額を差し引いたうえで家賃と住宅ローンを比較すると、資金計画の組み直しを防げます。
維持費や住宅手当の変化まで含めて
検討したい方は、
住宅ローン審査の
手続きも含めて相談できます。
名古屋で比較するなら|居住経験者は「知人への聞き取り」と「車の維持費計算」で確かめた
28名中7名が知人への聞き取り、7名が車の維持費を含む総支出の計算で比較を検証しました。
不動産会社の試算以外に、自分で行った検証方法を1つ選んでもらいました。
不動産会社の試算以外に行った検証方法(n=28・単一回答)
※「車の維持費計算」は車の維持費と駅徒歩分数による総支出計算、「ハザードマップ」はハザードマップでの冠水リスク検証、「面積単価の比較」は専有面積あたりの単価比較の略です。1〜2名の項目は参考傾向です。割合は小数点以下を四捨五入しています。
知人への聞き取りと車の維持費の計算がそれぞれ28名中7名、ハザードマップの確認が28名中6名、FPや試算ツールでの比較が28名中5名でした。
知人への聞き取りを選んだ30代の居住経験者は、名古屋市内で一戸建てを購入した会社の先輩から、固定資産税の支払い時期や火災保険の更新費用の実態を聞き、積み立てておくべき金額が明確になったと答えています。ただし、知人の数字はその物件と家庭の事例です。自分の候補物件の条件に置き換えて確かめることが大切です。
車社会の名古屋では、駐車場代と駅からの距離をセットで計算する
28名中7名が、ガソリン代・駐車場代と駅徒歩分数を合わせて総支出を計算しました。
Q4でも、28名中4名が駐車場料金の変動を最も想定外の支出に選んでいます。賃貸から購入に変わると、敷地内に何台置けるかで毎月の支出が変わります。30代の居住経験者からは、車2台を置けるかどうかで物件の条件が大きく変わったという声がありました。
駅から少し離れた物件でも車の利用頻度が低くなる場所なら、年間では大きな差にならないケースもあると分かり、月額だけで判断しないようになりました。
——30代の居住経験者
ただし、駅から離れた物件のほうが総支出が少ないとは限りません。通勤手段や車の利用頻度によって結果が変わるため、自分の家庭の使い方で計算してみることをおすすめします。
ハザードマップは自宅だけでなく通勤経路まで確認する
28名中6名が、ハザードマップで冠水リスクと住居費のバランスを確かめました。
20代以下の居住経験者は、災害リスクの高い場所なら安くても長く住むのは不安だと考え、安全面と返済額をあわせて判断したと答えています。賃貸と違い、購入した家はすぐに住み替えにくいため、比較の段階で確認しておく意味があります。
自宅周辺だけを見て安心してしまう点には注意が必要です。40代の居住経験者は、線状降水帯で冠水した際、自宅周辺は安全だったものの、家族の職場までの道路や電車の経路は確認できていなかったと振り返っています。
ハザードマップは、自宅の場所だけでなく通勤・通学の経路まで重ねて確認しておくと安心です。
よくある質問
Q:ローン返済額が家賃と同じなら、買っても大丈夫ですか?
A:返済額が同じでも負担が同じとは限らず、28名中15名が「返済額と家賃の単純比較は危険」と助言しました。管理費・修繕積立金、固定資産税、住宅手当の変化、駐車場代をローン返済額に足した年間の総支出で比べると、実際の負担を把握しやすくなります。
Q:名古屋で賃貸と持ち家、どっちがいいですか?
A:答えは暮らし方で分かれ、28名中7名が生活騒音の回避、7名が学区の固定を判断の要因に挙げました。ほかに、在宅ワーク環境の確保が28名中5名、高齢期の賃貸契約や入居審査への不安が28名中4名でした。家賃と住宅ローンの金額だけでなく、家族が何を優先したいかを話し合っておくと、比較の軸が定まりやすくなります。
Q:持ち家の維持費にはどんな費用がありますか?
A:28名中15名が修繕費・修繕積立金、14名が固定資産税を、比較に含めるべき費用に挙げました。管理費は28名中8名、駐車場代は28名中7名が挙げています。体験談では、火災保険の更新費用や自治会費を挙げる声もありました。
Q:持ち家を買うと住宅手当はなくなりますか?
A:勤務先の規定によりますが、28名中7名が住宅手当の消失を最も想定外の支出に選びました。その7名中6名が30代です。購入を検討し始めた段階で、就業規則で持ち家の場合の扱いを確認しておくと、資金計画を立て直す手間を防げます。
Q:マンションの修繕積立金は購入後に上がりますか?
A:値上がりを経験した居住経験者がいて、28名中9名が管理費・修繕一時金の上昇リスクを最も想定外の支出に選びました。入居後や築20年を過ぎてから上がったという体験談のほか、長期修繕計画に値上げや一時金の可能性が書かれていたという声もありました。購入前に、長期修繕計画で将来の金額を確認しておくと安心です。
まとめ
28名中15名が「返済額と家賃の単純比較は危険」と助言しています。
比較するときは、管理費・修繕積立金や固定資産税などの維持費、勤務先の住宅手当の変化、車を持つ場合の駐車場代の3点を含めた年間の総支出で考えることが大切です。あわせて、知人への聞き取りやハザードマップの確認も、納得のいく判断の助けになります。