オール電化にリフォームしたときの電気代は?エコキュートと電気温水器の違いも解説!

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オール電化リフォーム後の電気代は?エコキュートと電気温水器の違いも解説

近年、自宅をオール電化にリフォームする方が増加傾向にあります。
「オール電化住宅って電気代が増えて出費がかさむのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
今回は、オール電化住宅にリフォームした場合の電気代をはじめ、主な住宅設備や給湯設備の種類による違いを解説します!

オール電化住宅に導入される設備とは

リフォーム後のオール電化住宅に導入される設備

そもそもオール電化住宅とは、生活に必要な全エネルギーを電気で運用するシステムです。
火の使用機会が減るため安全性が向上し、小さいお子様から高齢の方にもおすすめです。

電気エネルギーの運用はCO2の排出量削減にも効果的で、室内の空気が汚れにくい点もオール電化住宅のメリットですね。

一方、オール電化住宅は停電発生時の調理や入浴、冷暖房を使えない点がデメリットです。
また電気料金が値上げされると電気代が高額になりやすい点も、オール電化住宅ならではの欠点といえるでしょう。

 代表的な設備① IHクッキングヒーター 

IHクッキングヒーターは火を使わずに調理ができるため安全性が高く、子どもから高齢者まで安心して利用ができます。

天板がガラス製でフラット形状なので、拭き掃除もラクラクです☆

他にも、止め忘れや地震による揺れを検知して自動で電源を切る機能なども搭載されています。
IH対応の調理器具も増え、以前より扱いやすくなりました。

 代表的な設備② エコキュート 

エコキュートは夜間電力や大気熱を利用してお湯を沸かす仕組みで、電気代の節約に効果的です。

また災害による断水時は、貯湯ユニットにストックされたお水を使用することができるので非常時も安心ですね☆


近年のエコキュートは性能が劇的に向上し、現在ではオール電化住宅に導入される代表的な設備のひとつです。

 そのほかの住宅設備  

暖房設備としては部屋全体を適切に温めてくれる床暖房や、レンガの放熱を利用する蓄熱暖房機などもあります。

また太陽光発電システムを導入すれば、電気代も気にせず生活できますね。

リフォーム前に知っておきたい!エコキュートと電気温水器との違い

リフォーム前に知っておきたいエコキュートと電気温水器との違い

電気温水器も、エコキュートと同じく電気を使用してお湯を沸かす設備ですが、双方の違いは以下の通りです。

 違い① 仕組み 

エコキュートの正式名称は自然冷媒ヒートポンプ給湯器といい、エアコンと同じヒートポンプ方式でお湯を沸かす仕組みです。
ヒートポンプ方式では、まず室外のファンが大気中の熱を取り込み、自然冷媒により上昇させた熱を使って水を温めます。
電気と大気熱の両方を利用するため、少ないエネルギー量で効率的にお湯を沸かすことができます。


一方の電気温水器は、貯水タンク内のヒーターによる熱を利用しお湯を沸かせます。
電気と大気熱を利用するエコキュートとは異なり、電気温水器は電気のみを利用します。

 違い② コスト 

エコキュートと電気温水器は、初期費用と電気代にも差が出ます。
初期費用の面では、エコキュートは本体価格が約90~110万円、設置工事費用は約12~14万円です。
電気温水器は本体価格が約50~60万円、設置工事費用が約10万円です。

電気温水器はエコキュートよりも安い初期投資で導入可能です。


1年間の電気代は、エコキュートが約1万2,000~1万8,000円、電気温水器は約4万8,000~7万2,000円となり、ケースによっては6万円もの差が生じることがあります。
エコキュートは導入費用が高額である反面、導入後のランニングコストは優秀な点がうかがえますね。

 違い③ 設置スペース 

エコキュートを設置するには、敷地内に貯湯タンクユニットヒートポンプユニットを置くスペースを確保しなければなりません。

搬入やリフォーム後のメンテナンスなどを配慮すると、横幅は2~3m、奥行きは1m程度の広さが必要です。

スペースが不足する場合は、コンパクトなサイズの製品を選ぶことをおすすめします。
一方、電気温水器は貯湯タンクの設置で使用できるため、エコキュートほどの設置場所を確保する必要はありません。

オール電化にリフォームした場合の電気代は?

オール電化にリフォームした住宅の電気代

オール電化住宅の場合、月々の電気代は世帯人数によって異なります。

 世帯別でみるオール電化住宅と一般住宅の電気代の違い 

世帯人数別の電気代を比較すると、オール電化住宅の平均的な1ヵ月の光熱費は、2人家族で約1万3,000円、3人家族で約1万5,000円、4人家族で約1万7,000円前後が目安となります。
一方、電気とガスを併用した場合の1ヵ月の平均的な光熱費は、2人家族で約1万8,000円で、3~4人家族ではいずれも約2万円前後の光熱費が目安です。

上記より世帯人数が2名以上になると、オール電化住宅の方が月々の光熱費を節約できるかもしれませんね。

なお、オール電化住宅は専用の電気料金プランがあります。

通常は使えば使うほど料金単価が上がる従量電灯制ですが、オール電化専用のプランは夜間(22時~翌朝8時)の電気料金が割安に設定されています(スマートライフプラン)。
ご夫婦共働きなど、日中の時間帯にあまり電気を使用しない世帯は、オール電化のメリットが大きいかもしれませんね!

オール電化設備の維持費用

当たり前ですが、オール電化設備は定期点検が必要で、その維持管理費用が発生します。


エコキュートは3年に1度の定期点検が必要で、専門業者に依頼をするような場合は約1万円前後の費用がかかります。
耐用年数は導入から約10年で、故障などによる修理や交換が必要な場合の費用は約5万円前後です。
オール電化のリフォームを検討する場合は、使用に伴うメンテナンス費用なども考慮しておくことが必要です。

まとめ

オール電化住宅の設備には、IHクッキングヒーターやエコキュートなどがあります。
家族のライフスタイルによってはオール電化住宅のほうが光熱費を抑えられますが、維持管理対策が必要な点も忘れないでくださいね。


記事監修

 おうちむすび


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